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2013年10月2日水曜日

「ゼイヴェル」が予見していた(?)中国ファッションEコマースのトレンド!!」


この1年間で中国のEコマースで最も変化があったのは何か?と聞かれると
それは、天猫の成長でもなく、スマホユーザーの拡大でもなく、自社Eコマースサイトを
各ファッションブランドが積極的に構築してきたということだと言います。
日本のファッションブランドさんは、いまから天猫旗艦店に出店するか否かを検討していたりしますが、
欧米・中国ローカルブランドの人気ブランドは自社ECと天猫のポジションを明確にしてネット事業戦略を構築しています。
天猫だけでもなく、また自社ECだけでもなく、この両輪をうまく回して、認知度向上、集客、顧客管理(CRM)、客単価UPなどにつなげていっています。
ほんの1年前までは自社ECなんて・・・という感じでしたが、弊社がサポートしている欧米ブランドの自社EC売上と天猫旗艦店の比率は7:3になり、自社ECの売上は拡大しています。
天猫は世界第二位のB2Cプラットフォームになり、プロモーションツールも顧客分析ツールなども充実していますが、やっぱり天猫に5.5%を売上から取られるのはきつく、プロモーションも自由に打てるわけでもなく、顧客管理も自在にできるとは言えません。自分でコントロールできる販売チャネルは必要ですよね。
以前、英国のネットブランドのASOSが今秋に中国に上陸すると報道されて既にC2Cの淘宝網での取引が
活発になっていると記事に書いた記憶がありますが、おそらくこのASOSも自社ECサイトと天猫の両輪を
まわしていくと思います。
しかしASOSの場合は、もっと先に行くでしょう、彼らは自社ECをメディアとして位置づけ、情報発信を行い、ソーシャルメディアを使って、ユーザーを常に巻き込み、天猫でもプロモーションツール使って集客していくのでしょう。商品構成や商品価格も微妙に変えて臨んでくると思います。
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<以前のASOS記事>「今秋、中国でスタートすると言われている英国のASOSはすでに淘宝での取引が急上昇しています!
現在売上700億円で営業利益約60億円。全世界配送料無料はプロモーション施策と割り切っているそうです!もう世界はソーシャルコマースの時代に入っています!
ASOS
http://www.asos.com/Women/
      https://www.youtube.com/watch?v=Zvgu5WIfRLE&list=TL5Z8N4BKpPEY     
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確か、ゼイヴェルは2007年頃コマース&メディアという言葉を使っていたと記憶していますが、あの時セイヴェルが目指していたものを、ASOSは英国で実現し、そして今秋にそのビジネスモデルをもって中国に上陸しようとしています。でもあの時と今と決定的に違うのはfacebookもYoutubeもtwitterも日本ではまだまだだったこと、コンテンツの双方向性もなかったことかな・・・。
モバイルコマースという切り口では圧倒的に進んでいたはずの日本・・・。
ASOSに中国のファッションマーケットを取られるのは悔しい限りです。
ASOSもゼイヴェルも会社設立は2000年前後・・・。2社を分けたものは何だったのかな???
ファッション モバイル コンテンツ メディア アパレルブランド その全てをゼイヴェルは持っていたね。
中国でイベントをやる日系企業は中国の大手メディアと組むのではなく、このASOSと組むべきだと
思います。きっと面白い仕掛けができるでしょうね。
話はそれましたが、いま僕が日本企業へに提案しているのは、上記のような天猫と自社ECの
ご提案です。

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