このブログを検索

2014年3月26日水曜日

仁義なきタクシーアプリ戦争〜現金決済の流れをつかむために送金サービスを上手に使うアリペイ〜




北京や上海では2000万人を超える人口に対してタクシーの台数が北京は7万台弱、上海では5万台弱しかなく、出退勤の時間帯や雨天時はタクシーをつかえまえにくく、路上でタクシーの争奪戦が繰り広げられています、冬なんてもうこのままタクシー捕まえれないと凍死するんじゃないかと思う経験をした日本人は結構いると思います。
そんな不満を打破するためスマホアプリでタクシーを呼ぶサービスが昨年から大人気です。

 アリペイモバイルにあるタクシーアプリは、自分の場所にタクシーを呼ぶために運転手にチップあげるからこっちに来てーというアプリ(笑)
        快的打车(快的打車)


 アリペイ(アリババグループ)のライバルでもあるテンセントもタクシーアプリ開発のベンチャーへ投資しています。
テンセントは中国版LINEのWechatをやっている会社です。
           滴滴打車
         http://www.xiaojukeji.com/

滴滴打車」シリーズCラウンドで1ドル(約102億円)を調達しています。




アプリ運営側のテンセントやアリババは、顧客と運転手にアプリを使ってもらおうと
必死で補助金10元を提供して競争しています。その背景には、タクシー運賃を自社のモバイル決済サービスを使ってもらうため(テンセントはテンペイという決済サービスを持っています)、決済口座開設と銀行口座とをひも付けしてより多くのお金を決済口座の電子マネーに振替してもらおうと知恵を絞っています

ちなみに中国運輸当局は、アプリでのタクシー呼び出しサービスに関して4社のみの運営だけを認めています。






 アリペイのここまでの動くを見ていると、銀行の存在意義って一体なんだろうと思ってしまいます。全国に散らばる支店の営業網?ATM?
もう現金にする必要なんて無い時代になっている事は間違いない流れ・・・

タクシーアプリにあるアリペイとテンセントとの仁義なき戦いを見ていると、もはやアプリ間の戦いでは無い事がよくわかります。

現金決済市場を取りに行ってる事がよくわかります。

取りにいくべき市場は現金決済市場!!!!

そんな流れは中国だけでなく日本も同じはずですが、それをわかっている社長さんはいます。

クレディセゾンの林野社長

ノンバンクで最もイノベーティブなクレディセゾンの林野社長20134月に「消費者信用業界の発展の軌跡と輝ける未来」で講演された内容に当該事業の最も示唆にとんだ指摘をされていました。
「私は長い間、クレジットカードのビジネスに携わってきたが、日本の現状をみるにつけ、これは大失敗だったと反省させられる。最初にキャッシュを倒せば良かったのだと。銀行系カード、信販系カード、流通系カード、この3つの業態間の競争だと考えて勝つ方法を考えてきた。でも、気がついたらまったく現金に勝てていない。それに気づいたので、当社は「打倒キャッシュ」を第一のフィロソフィーに掲げチャレンジしていきたいと思っている」

日本の個人消費に占める決済手段別シェアを見ると、日本は現金が56%も占めている。クレジットカードは日本12.1%,アメリカは25.6%、韓国はなんと57%

 クレディセゾンさんが面白いサービスを創ってくれることを期待しています!


  いやLINEかな DMMかな それとも楽天??


ネットビジネスはユーザースイッチが早いので、せめてお金のながれを握ることでユーザーを離れさせないようにしないとね・・・

以上



0 件のコメント:

コメントを投稿