双11(ダブルイレブン)の1日の販売額は1年の販売額の何%を占めているのか?
常にレディースファッションブランドの売上TOP5に名を連ねるこのブランドは実店舗がありません。いわゆる「タオブランド(淘品牌)」と呼ばれているブランドです!
韓国風ですが中国ローカル企業のブランドです
韩都衣舍
このブランドの年間販売目標は12億人民元です。1元15.5円換算で約186億円です。
そしてこの双11の1日の目標は2億人民元、日本円で約31億円です。
ブランドによっては年間販売額の20%〜25%をこの双11で作り上げてしまいます。
これは某ブランドの年間販売グラフです
そう、つまりこの日は中国市場で戦っている企業の総力をあげて戦う日「Xデー」なのです。
この「Xデー」のために、あらゆる武器と弾薬を前線に送りこむための兵站を数ヶ月前から整えています。
この「Xデー」で戦える企業とそうで無い企業は、年間の戦い方が当然のごとく変わります。
大量の在庫を持たないと双11の大きな果実を享受できないですが、売れ残るリスクも
相当にあります。
よって日頃のデータ分析によって、この双11で積むべき在庫を計算しないといけません。
大量の返品、そしてリピーターになってくれるユーザーもどの程度いるのかわかりません。
このどう考えても日本市場とは全く違う中国市場から撤退する日系企業が後を絶たないのは、この市場を理解するための組織構造がないからかもしれませんね。上海法人は理解しても東京本社が理解できない。そんな局面を何度も見てきました。
さて、そんな日本企業の中国本土の攻め方は何故だか中国本土の全土展開・・・。大きな資金力と人材を配置できるわけでもないのに、何故だか広大な土地において、1000〜5000店舗展開しているブランドと全面対決。
せめて地域限定、ある1局面(地域)に集中して認知度を上げていけばいいのに・・・。
広大な中国全土にポツポツと店舗展開するのは兵站が追いつかないのに戦線を広げていった旧日本軍のようです。
<参考文献>
補給戦―何が勝敗を決定するのか
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