レディースアパレルナンバー1の創業者が語る中国ファッヨン市場の現状と未来とは? パート2
この創業者のインタビューを聞いていると中国市場での戦い方が今後変わってくる事が理解できます。オンラインブランド(ネットブランド)のオフラインへの進出・・・。
商業施設は既にユーザーを持っているネットブランドをどのように評価するか?!
オフラインブランド(実店舗)は既に制空権を握っているブランドにどうやって勝つのか?
来年はいよいよ具体的な戦略無しには難しい市場になってきました。日中関係悪化を撤退や業績不振の理由にしてきた日系企業にはますます難しい市場に!
Q:来年(2014年)の双11イベントへ活かせる経験は何ですか?
A:今回の双11を総括し、来年にはオフライン広告を増加させます。これはINMANブランドの認知度を更に上げるためのもので販売量に直接関係しないかもしれません。
Q:今年の双11であなたを一番驚かせたブランドは何ですか?
A:レディースアパレルではArtkaです!伝統的な実店舗展開を中心としたブランドには意外なところは何も見えませんでした。アパレルではありませんが、小米携帯はユーザー体験を考えており、学ぶべきところがたくさんありました。
Artka天猫旗艦店画
→Artkaは双11イベントにおいてレディースアパレルブランドの第3位だったブランドです。2012年の双11イベントでは11位で、一気にTOP3に食い込んで来たブランドです。
Q:双11が終わってみて、INMAN天猫旗艦店には想定していたユーザーが流入してこなかった、これに対して、天猫ユーザー拡大黄金期は終わったと言うブランドもいますが、あなたの意見はどうですか?
A:確かに新しいユーザーの流入は予想よりも高くなかった。でも、新しいユーザーは更に掘り起こされ、今後5年〜8年は天猫はユーザー数を拡大していくと思っています。
→今年の双11における天猫の意図的なTOPブランドへのユーザー動員は結果的にはユーザー視点を失わせた印象を受けました。拡大するEコマースユーザーにブランド側の在庫戦略の方向性がつかなかった事も事実です。
→今年の双11における天猫の意図的なTOPブランドへのユーザー動員は結果的にはユーザー視点を失わせた印象を受けました。拡大するEコマースユーザーにブランド側の在庫戦略の方向性がつかなかった事も事実です。
Q:2013年以降、天猫はオンライン小売市場で絶対的なポジションを強めると思いますか?
それとも弱めると思いますか?
A:現在、天猫の市場占有率は最大です、 プラットフォームの店舗との調和も比較的よくとれていると思います。5〜8年内は私はブランドビジネスをやっていく事が良いと感じています。どこのプラットフォームでも売るためであればどこにでも出店します。
Q:レディースファッションブランドカテゴリー天猫旗艦店のTOP10ランキングにはこの3 年間ほとんど変化がありません。方さんは、今後もこのポジションは安定していくと思 いますか?天猫にはレディースファッションブランドが飽和状態に向かっていると思い ますか?
A:まだレディースファッションブランドは飽和していないと思います。市場を細分化して
いけば、まだ掘り起こして新たなブランディングのための空間があると思います。
今年、天猫の環境は新しい変化が少しありました。それは新規ユーザーの流入増加が安 定的になりスピードも遅くなりつつあります。しかし、客単価は上昇していま す。ユーザーの固定化も上昇しています。そのため、まだ利益を出せる淘ブランド(ネ ットブランド)も出てくる可能性があります。
→私も全く同感で市場はまだ細分化されていないと思います。日系ブランドは現在中国EC市場に展開しているブランドと自社のブランドの違いとedgeを明確にユーザーへ伝えることが重要だと思います。
2012年双11 レディースアパレル ランキング
2013年双11 レディースアパレル ランキング
→レディースアパレルブランドTOP10の客単価は265元から309元へ上昇しています。
確かに2012年と比較するとTOP10にランクインしている面子はあまり変わっていま
せん。
確かに2012年と比較するとTOP10にランクインしている面子はあまり変わっていま
せん。
Q:メンズブランドはずっと伝統的な実店舗展開をしているブランドが天猫の主役ですが、 この構造が変わりますか?
A:レディースアパレルと比較するとメンズアパレルのほうがチャンスは大きいと思ってい ます。現在メンズアパレルはどのブランドもスーツとワイシャツばかり売っている。
特色のあるブランドが少なすぎます。しかしINMANは今後2,3年内にメンズブランドをた ち上げることはありません。メンズアパレルはレディースアパレルの遺伝子と大きく違 い、サプライチェーンも異なり、デザイナーももちろん異なります。そんなカテゴリー に入っていくのは簡単ではありません。
双11メンズブランドTOP10
詳細は以下の記事で
詳細は以下の記事で
Q:HSTYLEとLIEBOのメンズブランドをどう評価しますか?
A:私は評価できないし、お話することもない。INMANでは短期のうちに作ることはあり得ないというだけです。
→このレディースブランドでもうてっぺんを極めたブランドがメンズに乗り出していることからも、中国市場におけるメンズブランドの可能性はレディースよりも大きいです。でもかっこいいからといって売れるわけでもないのが中国市場。女性と男性のライフスタイルをよくマーケティングした方がいいでしょう!
本当に金持ちの男でお洒落な人は香港など海外で購入しますからね。
Q:オフライン(実店舗)とオンライン(ネット)の商品価格差は今後小さくなっていきますか?
A:ちょうどこの問題について天猫のマネジメントと議論した。私はネット上でガンガン稼ぎまくるってことは今後あり得ないと思っている。各Eコマースプラットフォームはラグジュアリーブランドを推奨しているが、あまり売れていない。なぜ??オフラインは実店舗の賃料を払う事で10倍のプレミアム価格を乗せた販売を行うことができる。オンラインブランドはそのような環境も商業施設の賃料も無いのに、ラグジュアリーブランドのような価格で売っていいはずがない。
→INMAN創業者の方さんは、基本的にはEC上で小売業が暴利をむさぼってはいけないとい うものがあるみたい。 INMANは事業規模が大きくなるに連れて利益率が低くなっている のは、彼の他のインタビューなどでもかいま見れます。それに加えて、今回の双11用に 準備した商品在庫をどうするか?在庫戦略が喫緊の課題である事は間違いないですね。
Q:伝統的な実店舗主体のブランドがECをやるにはハードルが高いですよね。商品在庫への投資、ECチームの構築、広告投資などいくらくらい必要であると思いますか?
A:伝統的なブランドがECを大きくするのであれば、少なくとも1億元は必要でしょう。
(1億元=日本円16億円)
伝統的なブランドやラグジュアリーブランドのECの成功について懐疑的な意見をもっているINMAN創業者の方さんでした。
さて、こんな激しさを増す中国Eコマース市場ですが、日系企業の中国法人にECに長けている人は未だ1人も会った事がありません。
そこで、どんな人がこの中国EC市場に向いているのかを考えてみました。
A:私は評価できないし、お話することもない。INMANでは短期のうちに作ることはあり得ないというだけです。
HSTYLE(韩都衣舍)のメンズブランド「AMH」天猫旗艦店
LIEBO(裂帛)メンズブランド「非池中」
本当に金持ちの男でお洒落な人は香港など海外で購入しますからね。
Q:オフライン(実店舗)とオンライン(ネット)の商品価格差は今後小さくなっていきますか?
A:ちょうどこの問題について天猫のマネジメントと議論した。私はネット上でガンガン稼ぎまくるってことは今後あり得ないと思っている。各Eコマースプラットフォームはラグジュアリーブランドを推奨しているが、あまり売れていない。なぜ??オフラインは実店舗の賃料を払う事で10倍のプレミアム価格を乗せた販売を行うことができる。オンラインブランドはそのような環境も商業施設の賃料も無いのに、ラグジュアリーブランドのような価格で売っていいはずがない。
→INMAN創業者の方さんは、基本的にはEC上で小売業が暴利をむさぼってはいけないとい うものがあるみたい。 INMANは事業規模が大きくなるに連れて利益率が低くなっている のは、彼の他のインタビューなどでもかいま見れます。それに加えて、今回の双11用に 準備した商品在庫をどうするか?在庫戦略が喫緊の課題である事は間違いないですね。
Q:伝統的な実店舗主体のブランドがECをやるにはハードルが高いですよね。商品在庫への投資、ECチームの構築、広告投資などいくらくらい必要であると思いますか?
A:伝統的なブランドがECを大きくするのであれば、少なくとも1億元は必要でしょう。
(1億元=日本円16億円)
伝統的なブランドやラグジュアリーブランドのECの成功について懐疑的な意見をもっているINMAN創業者の方さんでした。
さて、こんな激しさを増す中国Eコマース市場ですが、日系企業の中国法人にECに長けている人は未だ1人も会った事がありません。
そこで、どんな人がこの中国EC市場に向いているのかを考えてみました。
→中国法人EC責任者に向いている人物像
・30代前半でEコマース運営経験が3年以上ある中国人女性
(日本語などできなくてもいい)
・日本でEコマース運営経験が3年以上あり、マーケティング能力があり、
柔軟に対応を変化できる20代後半の日本人
(中国語ができるか否かなんてたいした問題ではない)
・いつも顧客視点を持った情熱的な人
※よく中国法人の応募資格には中国語ができる人と見かけるが、全く関係ない。これまでの日系企業の成功例がほとんど無いのを見ても明らかで、この資格が関係ない事はあきらか。マーケティングに優れた人に中国法人TOPと東京本社が権限を与えることが重要。
・30代前半でEコマース運営経験が3年以上ある中国人女性
(日本語などできなくてもいい)
・日本でEコマース運営経験が3年以上あり、マーケティング能力があり、
柔軟に対応を変化できる20代後半の日本人
(中国語ができるか否かなんてたいした問題ではない)
・いつも顧客視点を持った情熱的な人
※よく中国法人の応募資格には中国語ができる人と見かけるが、全く関係ない。これまでの日系企業の成功例がほとんど無いのを見ても明らかで、この資格が関係ない事はあきらか。マーケティングに優れた人に中国法人TOPと東京本社が権限を与えることが重要。
→中国法人EC責任者に相応しくない人物像
・中国に滞在時間が5年超の中国語が堪能な日本人
(Eコマースが芽生える前の中国でのビジネスのやり方に固執して、新しい
Eコマースに順応できないか嫉妬している人が多い)
(Eコマースが芽生える前の中国でのビジネスのやり方に固執して、新しい
Eコマースに順応できないか嫉妬している人が多い)
・日本語が堪能で日本滞在時間が5年超の中国人
(ただの通訳の役割よりも扱いが悪く、昔住んでいた中国でのビジネスの感覚で
勝手に自分で解釈して、日本人に伝えて東京本社も上海法人も混乱している)
個人的な経験からの勝手な意見です(笑)
(ただの通訳の役割よりも扱いが悪く、昔住んでいた中国でのビジネスの感覚で
勝手に自分で解釈して、日本人に伝えて東京本社も上海法人も混乱している)
個人的な経験からの勝手な意見です(笑)
以上









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